広州市黄埔区紅山街道にある華坑村を訪れると、整備されたアスファルト道路が立ち並ぶ民家をつなぎ、雨の日にぬかるみに悩まされていたかつての面影はすでに見られない。修復された簡氏祠堂は樹齢100年を超える古木と美しく調和し、村の入り口には警備ブースや車両用ゲートが新設され、人と車を分離した秩序ある管理が実現している。
600年以上の歴史を持つ華坑村
村でひときわ目を引くのが、約35ムー(約2.3ヘクタール)の「シェア農地」である。整然と区画された農地には遊歩道が整備され、水路や灌漑設備が完備されているほか、公衆トイレや農具ステーションも設置されている。この農地は村の集団経済組織によって運営され、市民が区画を利用して農作物を栽培できるほか、親子向けの体験学習の場としても活用されている。
華坑村の農村景観
かつて土砂の堆積によって埋まりつつあった風水池は、しゅんせつ工事や景観整備を経て、美しい水面が広がる憩いの場へと生まれ変わった。白鳥が水面を優雅に泳ぐ姿も見られ、村民の大健さんは「池がきれいになると、気持ちまで明るくなります。春節には家族そろって池のほとりで記念写真を撮るのが恒例になりました」と笑顔で語った。
新たに整備されたスポーツ公園も、かつて雑然としていた土地から、バスケットボールコート、卓球場、フィットネスエリア、子ども向け遊具広場、園内ランニングコースを備えた交流空間へと一新された。村民の簡さんは、「以前は夕食後になると皆それぞれ家に帰っていましたが、今では自然と公園に集まります。ここが私たちの『村の中心』です」と話した。
村の景観が大きく改善されただけでなく、村民の暮らしも着実に豊かになっている。2025年の華坑村の集団経済収入は2700万元に達し、2023年から2025年まで村民1人当たりの年間配当金は約10万元で安定的に推移した。産業振興と住民所得の向上を両立する成果が表れている。
目に見える変化だけでなく、地域文化も受け継がれている。簡氏祠堂には華坑村の広東曲芸サークルの歌声が響き、粤劇の稽古が行われている。サークル代表の徐錦平氏は、「以前は暇な時間になると麻雀をしたりテレビを見たりする人が多かったですが、今では皆で集まって粤劇を学ぶようになり、近所付き合いも以前より深まりました」と語った。
華坑村の民俗文化イベント
かつて「半分が城中村」とも言われた華坑村は、今では「窓を開ければ緑が広がり、家を出れば公園がある」美しい村へと変貌を遂げた。「緑豊かで、調和が取れ、豊かさを備えた村づくり」を進めることで、都市と農村の融合、効果的な地域ガバナンス、住民の豊かな暮らしを実現している。今後も華坑村は民俗文化資源をさらに掘り起こし、農村観光の発展を推進するとともに、文化によって地域の魅力を高め、着実な取り組みを通じて農村振興の新たな歩みを続けていく。(盧佳圳)