広州市黄埔区に拠点を置く自動運転技術企業・文遠知行(WeRide)はこのほど、新たに量産化された自動運転移動サービス車両(ロボタクシー)「GXR」が黄埔区において24時間体制のデモンストレーション運行を開始したと発表した。利用者は区内の任意の地点からワンタップで呼び出し、区内の任意の目的地まで移動することができる。
文遠知行のロボタクシー「GXR」が乗客を送迎する様子
これは業界で初めて、超一線都市の中心部において「任意地点間移動」を可能とした自動運転サービスであり、文遠知行のグローバルなロボタクシー分野における先導的地位、豊富な運営経験と技術的蓄積を如実に示すものである。
「GXR」は都市型モビリティの利用シーンに特化して開発された量産ロボタクシーモデルである。毎秒20兆回以上の複雑な演算を可能にする「最強の頭脳」を備えるほか、夜間・雨天・霧・降雪といった悪天候下においても、歩行者の横断や車両の割り込み、夜間工事など複雑な交通状況を的確に判断し対応する能力を持つ。自社開発の先端技術を高度に組み合わせることで、都市部の複雑な交通環境においても安全かつ信頼性の高い運行を実現している。
文遠知行のロボタクシー「GXR」が夕方のラッシュ時に複数車線の合流をスムーズに処理する場面
文遠知行のロボタクシーはこれまでに2200日以上の安全運行実績を重ねており、同社が推進するグローバル展開に向けて「広州モデル」や「黄埔経験」と呼ばれる運営ノウハウを築き上げている。